明日香村のおすすめ観光スポット

明日香村のおすすめ観光スポット

日本の歴史発祥の地とも言われる奈良県明日香村。豊かな自然と古代ロマンあふれる史跡が点在しており、いにしえの文化を肌で感じられる魅力的なエリアです。ここでは、明日香村を訪れるなら外せないおすすめ観光スポットをご紹介します。


高松塚古墳

高松塚古墳

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村平田439

概要

高松塚古墳は7世紀末から8世紀初頭に築造された終末期古墳で、華麗な極彩色壁画が発見されたことで一躍有名になりました。壁画には「飛鳥美人」の通称で親しまれる女子群像や四神と呼ばれる神獣などが描かれており、日本の古代美術の粋を今に伝えています。古墳は創建当初の姿に近い形に復元されており、隣接する施設では壁画のレプリカや出土品の見学が可能です。

おすすめポイント

  • 極彩色の壁画レプリカ
    実物は保存のため公開制限がありますが、レプリカを通して当時の鮮やかな壁画の美しさをしっかりと体感できます。
  • 公園として整備された周辺環境
    古墳がある国営飛鳥歴史公園は緑豊かで散策しやすく、無料駐車場も整備されています。歴史探索とあわせて心地よい自然散策が楽しめます。
  • アクセスが便利
    近鉄飛鳥駅からバスやレンタサイクルで訪れることができ、周辺の古墳や寺社巡りとのセットコースにも最適です。

岡寺

岡寺

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村岡806

Webサイト
http://www.okadera3307.com/

概要

岡寺(正式名称「龍蓋寺」)は日本最初の厄除け霊場として知られ、西国三十三所の7番札所にも数えられています。本尊の如意輪観音像は日本最大の塑像とされ、その大きさと圧巻の存在感は必見。境内には仁王門や書院など貴重な文化財が点在し、自然の豊かな明日香の里山風景と相まって荘厳かつ風雅な雰囲気を醸し出しています。

おすすめポイント

  • 迫力ある如意輪観音像
    高さ約4.85mにも及ぶ日本最大の塑像。間近で拝めるので、その神秘的なオーラを存分に感じられます。
  • 厄除けと祈願の名所
    “日本最初の厄除け霊場”として信仰を集めており、鐘を鳴らして願いを込めることも可能です。
  • 季節の景観とライトアップ
    新緑や紅葉など、四季折々の景色が美しく、夜間ライトアップの時期には幻想的な雰囲気に包まれます。

橘寺

橘寺

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村橘532

Webサイト
https://tachibanadera-asuka.jimdo.com/

概要

聖徳太子ゆかりの寺として知られる橘寺。創建は7世紀にさかのぼるとされ、聖徳太子生誕の地とも伝わります。寺内には二面石や美しい格天井画など興味深い文化財が多く、静かな境内は歴史を感じつつもどこか安らぎの空気に満ちています。

おすすめポイント

  • 聖徳太子を感じる歴史スポット
    太子が建てたと伝わる由緒正しいお寺で、境内には聖徳太子に関わる史跡が点在しています。
  • 二面石など多彩な見どころ
    善と悪の二面を表現した石造物や、新西国三十三所の札所でもある観音堂など、境内をめぐるだけでも発見が多いです。
  • 美しい往生院の天井画
    圧巻の花の天井画は撮影可能で、華やかな世界観に包まれます。

キトラ古墳壁画体験館 四神の館

キトラ古墳壁画体験館 四神の館

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村阿部山67

Webサイト
http://www.nabunken.go.jp/shijin/index.html

概要

極彩色の四神壁画や日本最古級の天文図で知られるキトラ古墳。その貴重な壁画を保存・展示するために整備されたのが「キトラ古墳壁画体験館 四神の館」です。古墳の発掘や修復の過程、四神や天文図に込められた古代の宇宙観などを、最新技術を駆使した展示で体感できます。

おすすめポイント

  • 無料ながら充実した展示
    入館料が無料とは思えないほど内容が充実しており、石室のレプリカや映像資料などを通してキトラ古墳の魅力を深く学べます。
  • 四神の壁画や天文図の再現
    現物を見る機会は限られていますが、高精度のレプリカや詳細な解説で古代の芸術性や天文学の知識を堪能できます。
  • 周辺の古墳・公園散策
    国営飛鳥歴史公園の一角にあり、自然豊かな散策路が整備されています。周辺にはレンタサイクルで回りやすいスポットも点在。

飛鳥寺

飛鳥寺

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村飛鳥682

Webサイト
http://www.asuka-tobira.com/asukakyo/asukadera.htm

概要

日本最初の本格的寺院「法興寺」として蘇我馬子が建立したのが始まりとされる飛鳥寺。現在も「日本最古の仏像」と言われる飛鳥大仏(釈迦如来坐像)が本堂に鎮座し、創建当初の文化や風格を伝えています。比較的コンパクトな境内ながら、飛鳥時代の歴史を象徴する貴重な存在です。

おすすめポイント

  • 日本最古の大仏・飛鳥大仏
    高さ約3mの銅造坐像で、顔立ちに飛鳥時代ならではの独特な趣が感じられます。写真撮影が可能なのも魅力です。
  • アクセスの良さ
    飛鳥駅から周遊バスやレンタサイクルで行きやすく、他の古墳や神社仏閣とあわせた周遊コースに最適です。
  • 蘇我氏ゆかりの歴史
    蘇我氏の氏寺として栄えただけでなく、近くには蘇我入鹿の首塚もあり、飛鳥時代のドラマを追体験できます。

蘇我入鹿首塚

蘇我入鹿首塚

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村飛鳥

概要

645年の乙巳の変で暗殺された蘇我入鹿の首が飛んで来たという伝承で名高い首塚。飛鳥寺のすぐ裏手に位置し、周囲の田園風景の中にひっそりと佇んでいます。甘樫丘など蘇我氏の本拠地を望む場所でもあり、歴史好きにはたまらないスポットです。

おすすめポイント

  • 歴史ロマンを感じる佇まい
    小さな五輪塔が立つだけのシンプルな塚ですが、飛鳥時代の大事件に思いを馳せると深い感慨があります。
  • 飛鳥寺とセットで訪問
    飛鳥寺から徒歩数分。歴史的にも密接に関わるスポット同士なので、あわせて回ると理解が深まります。

飛鳥坐神社

飛鳥坐神社

所在地(Google Map)
奈良県高市郡明日香村飛鳥708

概要

古くから「明日香の総鎮守」として人々の信仰を集めてきた飛鳥坐神社。式内社に列しており、毎年2月第1日曜に行われる「おんだ祭」が有名です。奇祭とも呼ばれる独特の神事は、五穀豊穣と子孫繁栄を祈願するもので、飛鳥らしい古式ゆかしい雰囲気に包まれます。

おすすめポイント

  • おんだ祭(奇祭)の迫力
    竹棒を持った天狗や翁が登場するユーモラスかつパワフルな神事で、見学しているだけでも幸福と活気をもらえると評判です。
  • 静寂と清々しさあふれる境内
    木々に囲まれた社域は神聖な雰囲気で、階段を上がった先からは明日香の田園風景を一望できます。
  • 縁結び・厄除けのご利益
    昔から“むすび”の神として崇敬され、家内安全や良縁を願う参拝者が多く訪れています。

おわりに

古墳や寺社、歴史的人物の足跡をたどることができる明日香村は、まさに日本のはじまりを感じられる特別な場所です。田園風景の中をのんびり散策しながら、貴重な文化財に触れたり、古代ロマンに思いを馳せたり。ぜひゆったりと時間をかけて巡り、明日香ならではの奥深い魅力を存分に味わってみてください。