多治見市は古くから陶磁器の一大産地として栄え、モザイクタイルや美濃焼など、さまざまな文化と芸術が融合している魅力あふれるエリアです。ここでは、陶芸や建築、歴史を存分に感じられるスポットを厳選してご紹介します。どのスポットも独自の魅力を持ち、旅の思い出を豊かにしてくれます。
多治見市モザイクタイルミュージアム
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市笠原町神戸2082−5
Webサイト
http://mosaictile-museum.jp/
概要
全国有数のタイル生産地として知られる多治見市笠原町の歴史と技術を伝えるモザイクタイルの博物館。建物は建築家・藤森照信氏の設計で、外観はタイルの原料となる粘土の採土場をモチーフにした独創的なデザインが印象的です。館内では、タイル製作の歴史や製造プロセスを学ぶことができ、見て触れて楽しめる仕掛けが盛りだくさん。
おすすめポイント
- ユニークな外観とフォトジェニックな館内
自然の地形を思わせる外観はもちろん、館内も昭和時代のタイル張りのお風呂など、レトロかつカラフルな展示が豊富。写真を撮るのが楽しくなる空間です。 - モザイクタイルの体験コーナー
1階ではタイルを使ったコースターやフォトフレームづくりを楽しめます。材料もかわいくて豊富なので、気軽にオリジナル作品を作れるのも魅力。 - 充実したショップ
カップいっぱいに好きなタイルを詰めて購入できるコーナーが人気。アクセサリーや小物を手作りするなど、お土産にも最適です。 - アクセスの良さ
近くの公民館駐車場は無料で利用可能。多治見駅からバスも出ており、車がなくても気軽に訪れられます。
セラミックパークMINO
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市東町4丁目2−5
Webサイト
http://www.cpm-gifu.jp/
概要
美術館やイベントホール、国際会議場などが集結した複合施設。多治見市東部の丘陵地帯に立地し、建築家・磯崎新氏が手掛けたダイナミックな建物と、谷や尾根など自然の地形を活かした風景が調和しています。国内外の陶磁器展示や国際会議など、多彩なイベントを通して芸術・文化に触れられるスポットです。
おすすめポイント
- 建築と自然の共演
山々を背景にしたスケールの大きい建物や散策路は、まるで美術の一部のような空間。滝のように水が流れる場所があり、自然の音や風景に癒されます。 - イベントホール・国際会 議場の充実
展覧会やコンサート、学会など、多岐にわたるイベントが開催されています。音響設備や座席の配置など、どんな催しも快適に楽しめるよう工夫されています。 - 広々とした駐車場とアクセス
車での来場も安心。多治見駅からはバスやタクシーの利用も可能なので、観光の合間に立ち寄りやすいのも嬉しい点です。
岐阜県現代陶芸美術館
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市東町4丁目2−5
Webサイト
http://www.cpm-gifu.jp/museum/
概要
セラミックパークMINOの敷地内にある公立美術館。近現代の国内外の陶芸作品や産業陶磁器を中心に収蔵・展示しています。2016年以降、施設の改修も行われ、より快適な環境で豊かな芸術作品を鑑賞できるようになりました。
おすすめポイント
- ユニークな企画展や特別展示
現代作家が手掛けた新しい発想の陶芸や、日本各地のラーメンどんぶりを集めた面白い展示など、驚きと発見に満ちています。 - 吊り免震構造「並進振子免震システム」
美術品の保護にも配慮した最先端の建築技術で、安心感を持って作品を楽しめます。 - 建築空間の美しさ
大きなガラス越しに見える山々や、瀟洒(しょうしゃ)な空間設計も必見。美術館そのものがアート作品のような魅力を放っています。
永保寺
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市虎渓山町1丁目40
概要
1295年頃に夢窓疎石と元翁本元の修行が起源とされ、1313年に建立された臨済宗南禅寺派の古刹。観音堂・開山堂は国宝に指定されており、歴史と禅文化に深く触れられる霊場です。境内は四季折々の自然美と調和し、心静かに過ごせる癒しの空間として多くの人に愛されています。
おすすめポイント
- 国宝の観音堂と開山堂
禅宗様式を取り入れた貴重な建築は、一見の価値あり。細部まで美しい意匠が施されています。 - 池泉庭園の水鏡が織りなす絶景
手入れの行き届いた庭園は、池に映る紅葉や新緑が見事。四季を通じて彩りが変化し、いつ訪れても魅力を感じられます。 - 参拝とともに無料散策が楽しめる
駐車場も無料で、散策しながら名刹の風情を満喫できるお寺です。
市之倉さかづき美術館
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市市之倉町6丁目6−30−1
Webサイト
http://www.sakazuki.or.jp/
概要
幕末から昭和にかけて製造された多様な盃(さかづき)や、美濃焼の伝統と文化を紹介する美術館。協同組合陶の里いちのくらが管理運営を行い、名匠による作品を含め、貴重な盃が数多く展示されています。
おすすめポイント
- 魅力的な盃コレクション
江戸期から現代まで、さまざまな技法・デザインの盃が並ぶ様子は圧巻。日本の酒文化を支える器の歴史を体感できます。 - 気軽に作品購入もできるショップ
展示後に訪れるショップでは、陶芸家の個性あふれる器を購入できます。自分へのお土産やギフトにもぴったり。 - 併設のレストランや周辺の施設
敷地内には軽食を楽しめるお店などもあり、見学後にほっと一息ついてゆっくり過ごすことができます。
美濃焼ミュージアム
所在地(Google Map)
岐阜県多治見市東町1丁目9−27
Webサイト
http://www.tajimi-bunka.or.jp/minoyaki_museum/
概要
財団法人多治見市文化振興事業団が運営する、美濃焼専門の博物館。平安時代から現代にいたるまでの美濃焼の歴史を、5万点 を超える所蔵品でたどることができます。常設展のほかに年数回の企画展を行い、何度訪れても新たな発見がある施設です。
おすすめポイント
- 歴史を彩る多彩な美濃焼の展示
織部、志野、瀬戸黒など、この地域特有の様式や技術を実物で学べます。古典からモダンまで幅広い作品に触れられるのも魅力。 - 体験コーナーで陶片を手に取れる
桃山時代の陶片に実際に触れることができるため、焼き物好きにはたまらない貴重な体験です。 - 人間国宝の茶碗でお抹茶を
立礼茶室では、人間国宝の作品などを使って抹茶がいただけるプログラムも用意。特別な時間を過ごせます。
おわりに
多治見市には、歴史と最先端のデザインが見事に融合したスポットが数多く点在しています。伝統的な陶芸文化を体感できるだけでなく、ユニークな建築や自然との調和も楽しめるのが魅力です。ぜひ足を運んで、美しい器やタイル、そして四季折々の風情を満喫してみてください。きっと心豊かになる旅の思い出ができるはずです。