取手市には、江戸時代から伝わる歴史遺産や風情を感じられる町並み、そして自然や文化に触れられるスポットが多数 存在します。ここでは、取手市を訪れるならぜひ足を運んでほしい観光スポットをご紹介します。
旧取手宿本陣 染野家住宅
所在地(Google Map)
茨城県取手市取手2丁目16−41
Webサイト
https://www.city.toride.ibaraki.jp/maibun/bunkakatsudo/rekishi/shitebunkazai/somenoke.html
概要
水戸街道の宿場町としてにぎわった取手宿に位置する本陣跡で、1795年に建築された貴重な歴史遺産です。宿場町の名主を務めていた染野家が運営していたとされ、大名や藩主など身分の高い人物が滞在する施設として利用されました。
おすすめポイント
- 現存する貴重な本陣建築
水戸街道沿いに残る数少ない本陣の中でも、建物の大きさや保存状態の良さが際立ちます。 - 内部見学が可能で無料
週末には一般公開され、パンフレットも配布されるため、江戸時代の暮らしや建築様式を肌で感じられます。 - 充実の歴史解説とボランティアガイド
タイミングが合えば、ボランティアガイドの方に案内してもらえ、当時の宿場町の様子などをより深く学ぶことができます。
取手 総鎮守 八坂神社
所在地(Google Map)
茨城県取手市東1丁目2−9
Webサイト
http://toride-yasaka.or.jp/
概要
取手市内の総鎮守として古くから地域住民に親しまれてきた神社です。寛永3年(1626年)に創建されたと伝わり、美しい彫刻や由緒ある本殿・拝殿が見どころです。夏に行われる例大祭は、大迫力の大神輿渡御が特に有名で、多くの観光客も訪れます。
おすすめポイント
- 伝統ある例大祭
毎年8月1日~3日に行われる大祭は活気に溢れ、地元文化を一度に味わうことができます。 - 美しい木造建築と御神木
拝殿と本殿には見事な彫刻が施され、境内には力強い大イチョウの御神木も立ち、神聖な雰囲気を楽しめます。 - 独特の御朱印
力強い書体の御朱印が人気で、不動明王の御朱印を受けられるなど、神仏習合の歴史を感じられます。
小堀の渡し
所在地(Google Map)
茨城県取手市小堀
概要
1914年(大正3年)の利根川改修工事によって市街地から離れてしまった小堀地区で、住民の生活路として始まった渡し船です。現在では利根川の風景を楽しみながら渡れる貴重な交通手段・観光船として親しまれています。
おすすめポイント
- リーズナブルで風情ある川渡り
片道わずか数百円で乗船可能。短い乗船時間でありながら、川面を進む心地よさを満喫できます。 - 自転車も乗せられる
サイクリングの休憩やルート変えにも便利で、川を渡る特別感が魅力です。 - 船内の快適空間
小さな船ながら夏は冷房が効いたスペースもあり、快適に川沿いの風景を楽しめます。
長禅寺三世堂
所在地(Google Map)
茨城県取手市取手2丁目9−1
概要
臨済宗妙心寺派に属する長禅寺の境内にあり、通称「さざえ堂」として親しまれている珍しい螺旋構造の建築物です。宝暦13年(1763年)に建立されたもので、内部は3層構造。坂東・秩父・西国の百観音を一度に巡拝できる造りが特徴です。
おすすめポイント
- 日本でも数少ない“さざえ堂”
内部が螺旋状になっており、入口から上って下りるまで他の参拝者と交差しない工夫が施されています。 - 年に一度の御開帳
毎年4月18日前後に本尊の十一面観音菩薩や百体の観音像が公開され、特別な参拝体験が可能です。 - 静かな寺院の雰囲気
駅から近いにもかかわらず、境内は落ち着いた空気が漂い、歴史を感じながらゆったりと散策できます。
中妻貝塚
所在地(Google Map)
茨城県取手市小文間4268
概要
縄文時代後期から晩期にかけての貝塚で、直径150メートルほどの環状貝塚としては利根川流域最大級です。多数の貝殻や住居跡、人骨などが出土しており、当時の埋葬習慣や生活の様子を知るうえで非常に重要な史跡です。
おすすめポイント
- 圧倒的スケールの環状貝塚
地表にも貝殻が散在しており、縄文時代の生活に思いを馳せることができます。 - 貴重な遺骨の発見
大量の人骨の埋葬跡が見つかり、縄文人の社会や文化を解明する資料として注目されています。 - 緑豊かな周辺環境
自然に囲まれた静かな場所で、史跡めぐりと併せて気軽に散策を楽しめます。
おわりに
取手市には、江戸時代の面影を残す建築や、歴史の神秘を感じる遺跡、地域色豊かな伝統行事など、魅力がたくさん詰まっています。都心からのアクセスも比較的良く、日帰り旅行にも最適です。ぜひ足を運んで、取手市ならではの歴史と文化を体感してみてください。